hairstyle

思いついたのは「髪型」だった。 僕は自分の身の程をわきまえて生きようと思っているつもりである。子どもの頃から多数 派に身を置き、変に目立たないように心がけてきたように思う。

そんな僕は髪型も特にこだわりはなく、前髪が目にかかるようになると 1000 円カットの 床屋で
・前髪は眉毛にかかるかかからないか
・耳は出しちゃっていい

・後ろはそれに合わせていいかんじに
の 3 点セットですっきりさせる。短すぎず長すぎず。それで十分であり、それ以上は必要 なかった。one of them でよいのだ。 同級生が中学、高校を卒業した途端髪を染めたりちゃらついた髪型をするやつを毛嫌いし ていた。髪の毛だけに。

しかし僕は大学一年の冬から髪を伸ばし始めた。きっかけはサークルの先輩で、今公演の 役者をする渋川さんがヘアドネーションをしたことだった。そして二年の秋には鎖骨が少 し隠れるくらいまで伸びた。正直楽しかった。伸びていくにつれてヘアピンをしたり、か っこつけてターバンをしてみたりした。もっと伸びるとハーフアップにもしてみた。最終 的には呪術廻戦の夏油傑みたいに髪を後ろでお団子にしたり、ポニーテールもできるよう になった。久しぶりに会う人に「髪伸びたね」と言われるのが嬉しかった。毎日今日はど んな髪型にしようかと考えるのが楽しかった。

(余談) 僕がポニーテールをしはじめた頃、小室圭さんがポニーテール姿で来日して話題になっ た。僕は小室圭さんがなぜこんなにもニュースで取り上げられるのか理解できなかった。 正直僕は彼を初めて見た時「なんかこの人裏がありそうだな」と思っていた。断じて後付 けではない。本当にそう思っていた。だから彼のニュースでなぜそんなに世間が騒ぐのか 意味がわからなかった。僕としては特に驚きはないし、なんなら彼が洗剤とかお菓子とか の CM に出たって全然いいと思う。僕は世間が彼をいじめているようにしか見えなかっ た。だから僕は彼を応援するまではいかなくとも、彼のことをいじる人とは一緒にならな いと思った。 しかし彼のポニーテールは当時の僕のポニーテールにそっくりだった。僕はポニーテール

をしなくなった。 彼のことを陰ながら支持する意思があるなら髪型が被っているくらいなんてことないはず なのに。小室さんを悪く言う人間になりたくないと思いながらも、変に周りの目を気にし て彼と同じ髪型でいるをやめたのだ。僕はそんな自分が少し嫌いだ。

余談が長くなってしまった。 そんな長くなった髪も秋の公演で役者をやる際にバッサリ切った。ちょっと名残惜しかっ た。
そうして髪が短くなり今まで通り one of them の髪型に戻った僕だが、また髪で個性を出 したいと思うようになった。きっと僕は無意識のうちに自分をこれといった個性も無く、 特に面白くもない人間と捉えていたのかもしれない。そんな僕にとってあの長い髪は今ま での自分には無い明確な個性だった。また何か髪で遊びたいと思った。

髪を真っ白にしようと決めた。数ある髪色の中で白が一番個性的に感じたからだ。大学の 秋タームが終わったこと、バイト(髪染め禁止)を休職したこと、ショート公演(一般公開を しない劇団内で行われる短編劇の公演)の撮影が終わったこと、その他諸々区切りがついた ので 2021 年 12 月 4 日人生で初めて髪を染めた。

(余談) ショート公演で僕は役者と委員を兼任した。撮影日、現場に早く着いた僕は集中して気持 ちをつくるでも台本を読むでもなく、美容室の予約の電話をしていた。「ブリーチって 1 日で終わります?」「やっぱり高いんですかね?」など本番直前にも関わらず結構しっか り相談していた。それでもいざ劇になるとスイッチを切り替えて完璧に演じられればカッ コイイのだが、終盤の一番大事なシーンでがっつり台詞を飛ばした。そしてなんと飛ばし たことにも気づいていなかった。その時の僕は共演者の中川さんが袖から中々出てこない ので中川さんが台詞を飛ばしたのだと思っていた。その夜居酒屋で中川さんにあれは僕が 飛ばしていたのだとを知らされた。中川さんがめちゃくちゃ間を空けて出てきたのは台詞 を飛ばした僕のカバーだったのだ。呑気に本番直前に美容室の予約を取っていた自分をぶ ん殴ってやりたい。 そしてショートの鑑賞会の初日、僕以外の委員のみんなは鑑賞会の準備・進行を頑張って いた。一方の僕はというと全く仕事をせず観劇もせず意気揚々と髪を染めていた。 役者としても委員としても本当に舐め腐っている。申し訳ないの一言だ。

またも余談が長くなった。 僕は一本残らず真っ白にしたかったのだが、なぜか鏡の前の僕は金髪だった。もう一回カ ラー入れるのかな?と思ったらこれで完成です!!と言われた。「だいぶ変わりました

ね。ホワイトカラー似合ってますよ」的なことを言われた。いやいや金髪にしか見えな い。でも結構高い店だったから何も言い返せなかった。彼らが白というなら白なのだと自 分に言い聞かせた。裸の王様みたいだ。 その後会う人会う人に金髪にしたんだと言われた。やっぱり金髪じゃねーか。金を白と信 じ込む計画は一瞬で瓦解した。まあでも結果オーライで気に入っている。 今は髪が少し伸びてきてヘアバンドをすることが多い。金髪にヘアバンド、高校生の時の 僕が見たらどう思うのだろう。どうあれ僕は髪型で個性を出すのが結構好きみたいだ。

長髪、金髪、ヘアバンド…. 振り返れば僕はこれらのヘアスタイルに助けられてきたのだと思う。あまり振り返りたく ないので詳しくは述べないが、大学一年の時の僕はかなり暗い生活を送っていた。それに 元々ネガティブな性格でもある。駅や大通り公園で楽しそうな家族連れや学生、カップル を見ると劣等感を抱くことも多かった。 しかし特徴的な髪型をしているおかげで何者かになれた気がした。実際は外見だけが変わ ったにすぎないのだが札幌駅を、大通を、狸小路を、時にはすすきのだって少し強気で歩 けていたように思う。外見だけでも変えられれば程度だったが、内面も変えてくれたの だ。だから僕はこの髪型に変な言い方だが感謝している。

近いうちに黒に戻そうと思う。バイトに復帰したいこと、今公演の照明トップの森脇さん に金髪が似合っていないと言われたことなどが理由だ。 とりあえずこの公演が終わるまでは金髪でいよう。演劇の受付ロビーには似合わない金髪 とヘアバンドの男がいるはずです。見た目とは別にスタッフとして誠心誠意対応する所存 ですのでご容赦を。

次の髪型はどうしよう。ショートボブとかしてみたいかも。

劇団しろちゃん2022年冬公演
『||||°C°|L|L』[しどどるる]

きみといたいからきみがいる
きみはいないけどきみといる

わたし、は、あくまで、わたし、は
わからなさの道のりのなかで
しとど、しどど、しどどるる
不足と充足、回転と脱却、狂気と愛は
生まれてながらみる胎児コドモの夢か
やったね!!!
劇団しろちゃん史上最高潮に
カワがイクてキモがチワルい
おふざけぬるぬるシコウ的傑作、生誕

★日時
2022年2月
18日(金) 19:00
19日(土) 14:00/19:00
20日(日) 12:00/16:00
(開場は開演の30分前)

☆場所
扇谷記念スタジオ シアターZOO
地下鉄南北線中島公園駅1番出口より徒歩7分

★料金
来場(予約・当日) 1,000円
映像販売1,000円

☆脚本・演出
南亮哉

★助演出
ぽむまるく

☆出演
小栁健
星加悠介
渋川凜太郎
小野愛佳
波佐谷はるか
鈴木優子
髙橋諒成

★ご予約方法
以下のリンクよりご予約いただけます
来場チケット
https://www.quartet-online.net/ticket/jvybkxm
映像販売チケット
https://teket.jp/2750/10272

☆早期予約特典について☆
映像販売:スマホ用壁紙
をプレゼント!
ご予約はどうぞお早めに!

★各種SNS
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☆お問い合わせ
電 話:090-6692-6984(制作)
メール:shiro_chan95@hotmail.com

※ステージ当日2/18〜2/20が緊急事態宣言期間となった場合、既にご予約いただいたお客様には大変申し訳ございませんが、予約を全てキャンセルさせていただき、アーカイブ映像の販売に移行させていただきます。その際、メールにてアーカイブ映像予約URLをお送りし、個人情報は破棄いたします。
なお、感染状況によっては映像の撮影が困難になる場合もございます。その際は払い戻し対応となりますので、あらかじめご了承ください。

後援:札幌市・札幌市教育委員会


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