心にワクワクの種を
はじめまして。一年目のムササビシュガーです。ブログも役者も初体験で大変緊張しております。お手柔らかに。
さて、最近ワクワクしたことは何かと考えたときに、まず「ワクワク」という感情とはいったい何なのか、という疑問にぶち当たります。悲しいものです、きっと少年時代はそんなこと考える間もなく何事にも目を輝かせてワクワクしっぱなしだったでしょうから。私が思うに、昔と今でワクワクする頻度が減ってしまっているのです。
なんでワクワクする頻度が減ってしまったのかと考えると、ワクワクがどういう感情なのかがわかってきそうです。いろいろと考えを巡らせてみると、昔は「未知」が多いからこそクワクワする瞬間が多かったのではないのではないか、という結論が導き出されました。最近だと、アニメを見ていて次の展開が読めないとき、初めて自分でちゃんと料理をしたとき、見た目が怪しげな飲食店に入ってみたとき、などに、ワクワクしたなあ、と思います。どれも未知への突撃や、未知との遭遇への期待、という要素が共通しています。
今では昔より知識が増え、インターネットも使えるようになって、「未知」と言える事柄が少なくなってきたから、ワクワクする頻度が少なくなってきているのではないでしょうか。
忘れもしない3月11日、私が人生で初めて北海道に上陸した日です。初めて一人だけで飛行機に乗り込み、降り立った先は一面の雪景色で真っ白。外を歩くとあまりに多すぎるオレンジ色のコンビニ(?)。でかすぎるキャンパス、いかつい名前の「高等教育推進機構」。未知の連続に、私はどんな感情を抱いたのか覚えていません。ふわふわとした高揚感があったのは覚えているものの、それが緊張によるものだったのか、はたまた恐怖だったのか。
もしかしたらその時私は「ワクワク」していたのではないか、と今になっては思います。
シャクターとシンガーが提唱した「情動の二要因説」というものがあります。感情は、ある出来事によって起こった心臓の鼓動などの生理的な興奮を、なぜ自分が興奮状態にあるのか脳で解釈することによってはじめて認知されるものだ、という説です。吊り橋効果を思い浮かべてもらうとわかりやすいかもしれません。高い吊り橋にいてドキドキしているだけなのに、一緒にいる異性へドキドキしていると脳が解釈することにより、その異性への好意が増す、あれです。先日心理学の授業で学習したほやほやの知識です。
つまり何が言いたいのか。あの日、なにかわからないドキドキを、高揚を、自分がワクワクしていると認識できたら、もっとリラックスしたストレスフリーな、いい思い出になったのではないか、このしろぶろの、「最近ワクワクした出来事」というテーマにこんな回りくどい言い方をせずに、北海道発上陸の経験を語ることができたのではないか、なんてことが言いたいのです。
私はこれ以降、心にワクワクの種を持ち続けることに決めました。緊張したり、怖かったり、ビビったりしている感情は、うまくいけば「ワクワク」として花開くはずです。子どもはみんな生まれながらにして冒険が大好きなはず、未知を楽しむ能力を持ち合わせているはずなのです。みなさんもぜひ、心にワクワクの種を。
恐竜なんて、化石なんて、未知の塊です。ロマンと少年心の塊です。こんな素敵な演劇に役者として関われることに改めて深い感謝を申し上げます。これからも精一杯頑張ります。
ちなみに、くだらないいたずら心で、この文章内の「ワクワク」を一つだけ「クワクワ」にしています。やってみたものの思ったよりわかりやすくて残念。読んでくださった方のうち、気づかない人がひとりでもいることを願っています。じゃないと恥ずかしいからね。
役者 1年目 ムササビシュガー
劇団しろちゃん2025学祭公演「サマーウィル」
大学生になったかつての小さな空想家たちは再集結を果たす。しかしそこで再会した友人達は、昔のままの彼らではなくなっていた。寂しさを抱えた彼と友人達は、子どもの頃の自分たちが空想したストーリーの世界である、恐竜の世界に迷い込んでしまう。
そこでふと、彼は違和感を覚える。世界設定や登場人物が何もかも変わってしまっているのだ。
もとに戻したい彼は恐竜の世界を奔走する。変わっていく彼らの、僕らの、ひと夏の冒険譚。
【ご予約💻】
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◎団員からの宣伝の場合
ネット予約の来場チケットは備考欄に、配信チケットはチケット購入時のアンケートに団員の名前をご記入ください。
【公演日時】
6/7(土) 11:00 / 15:00 / 19:00
6/8(日) 11:00
(開場は開演の30分前となります。)
【チケット料金】
■予約 500円
■当日 500円
■アーカイブ配信 400円
配信チケットご購入/アーカイブ映像ご視聴には、「teket」の会員登録(無料)が必要となります。
【公演場所】
北海道大学 構内 北17条西8丁目
高等教育推進機構 1F Sky HALL(大講堂)
【出演】
近納生吹
星野功平
久保詩葉
中瀬月那
北川翔一
山口諒士
佐藤姫
【脚本・演出】
脚本演出:中西由梨音
助演出:梁知生
【スタッフ】
制作:大渕里緒
舞台:井澤陽菜
場内:臼井友希
衣装:大矢智貴
小道具:赤井煌人
音響:宮前円香
照明:大木海英
当日宣伝:渡辺康太
宣伝美術:佐藤那奈
舞台監督:及川優奈
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