私にとっての
演劇作品を観るのが好きです。
演劇とはすなわち誰かの物語であり、人生であり、時に自分の人生を強く揺さぶることがあります。
演劇とは、何かを学び、感じ、伝えたいという思いが生まれて、表現しようとするなかで生まれるもの だと思っています。
演劇づくりにおいては、お客さんに面白い作品を届けることが第一なのかもしれません。ですが、人に届けるコミュニケーションとしての演劇をつくっていくのなら、そのためにつくり手は日々人間として成長していくことが求められるのではないかと思います。
作品をつくるために学び、感じ、それを表現する。その循環のなかで、つくり手は徐々に人間としての深みを増していくのかもしれません。
私が揺さぶられる作品というのは、つくり手の人生の豊かさを感じるものが多いような気がします。
この豊かさというのは、経験や視点の幅とも言い換えられるかもしれません。
私はもうすぐ大学を卒業しようとしていますが、この4年でどれだけ豊かになれたのでしょうか。
成長の実感がないというのは、怖いことです。ですが、このようにして私を揺さぶる演劇の正体を言語化できるようになったこと、演劇と付き合うなかで人としての豊かさを追求したいと思うようになったことも大切な成長だと信じています。
この4年(正確には3年ですが)、しろちゃんの関係性の中で素敵な経験を沢山させてもらいました。しろちゃんが自分の世界の全てだと思った時期もありました。演劇をつくることを通して、成長がありました。
5年目に差し掛かろうとしている現在は、しろちゃんの外の世界で、自分の時間を生きるなかでみつけた物を大切することの尊さを感じています。いろんな世界に身を置いて発見したものや感じたことが繋がって線になり、面になり、立ち上がっていくような感覚があります。これからは、そんな外の世界での経験や成長を演劇に還元していけたら良いなと思います。
私にとっての成長と演劇づくりは相互に作用し合っていて、螺旋状に進んでいくものなのだと思います。
私が演劇を続けたいと思う理由はここにあるのだと思います。
2年後、5年後、10年後の私は、演劇を続けているでしょうか。
どうか、演劇とともに成長し続けていたいと願う人間でありますように。
4年目 ばーばぱぱ
《公演情報》
劇団しろちゃん2024冬公演
「ボイジャーによろしく」
暮らしの中に消えていきそうな私たちをいつか誰かが、見つけてくれるだろうか。
○あらすじ
ボイジャー探査機の発見により異星間交流が始まった世界。
凛は母・楓花がかつて暮らしていたシェアハウス「ひかり荘」を訪れる。楓花はそこでの日々を小説として綴っていた……。
「私たち、ほんとに家族だったのかな。」
ロボットや異星人も住む地球のシェアハウスを舞台に、暮らしの中で消えゆく思いを描く。
■来場チケット↓
https://www.quartet-online.net/ticket/shironiyoroshiku
■配信チケット↓
https://teket.jp/2750/30581
【公演日時】
2/23(金) 19:00
2/24(土) 11:00 15:00 19:00
2/25(日) 12:00 16:00
【チケット料金】
□予約 1000円
□当日 1200円
□グループ割(3人以上) 1人800円
□アーカイブ配信 800円
※アーカイブ配信期間:3月4日(月)9:00から3月10日(日)23:59まで
配信チケットご購入/アーカイブ映像ご視聴には、「teket」の会員登録(無料)が必要となります
【公演場所】
カタリナスタジオ
札幌市北区北10条西2丁目18-1
■出演
大友日菜詩
岩岬那月
赤井煌人
山口真歩
間崎優太
神久保今梨
斎藤秀太郎
野々村有紗
北川翔一
脚本演出:梁知生
助演出:斎藤和寛
■お問い合わせ、SNS等
メール:shiro_chan95@hotmail.com
X(Twitter):@shiro_hokudai #しろによろしく
Instagram:shiro_hokudai
HP:https://gekidanshirochan.com
お問い合わせはメール、またはX(Twitter)、InstagramのDMでも承っております。
後援 札幌市・札幌市教育委員会