出来損ないなりのプライド
頭が悪い、要領が悪い。
バカだな、情けないな。
そんなことをいつも思っています。 あ、もちろん自分に対してですよ。
僕はバカになれないんですよ。いやその、悪い意味のバカではあるんですけど、良い意味のバカにはなれないんですよ。
僕みたいな能力の低い人間がそんなことをしたら、生きていけなくなるから。 バカになれる奴ってのは、それでも生きていけるような才能とか能力とかを持ち合わせているんでしょうね。
クソが。 って思います。
ほんとムカつくんですよ。僕は全力で、必死でやってこの様なのに、他の人は軽々と結果を出してきて。
もちろん、そんな人達も僕が見えないところですごく頑張ってるんだと思います。
でもなんなんすかねぇ。
僕がどれだけ頑張っても到底敵わないように見えてしまいます。
地頭の良さみたいなやつですたぶん。
どれだけ頑張っても、どこか越えられない壁みたいなものを感じて。やってられないっすよほんと。
ただ、僕はここで「クソが」って思えるんですよね。
本気でムカついて、本気で悔しいって思えるんですよね。
そこが僕の強さなのかなって、良いバカの素養なのかなって、最近思ってきています。
憧れの人にもムカつく奴にも全然近づけてないけど、いつになっても敵う気がしないけど、それでも1歩踏み出せるくらいには良いバカになってきていると思います。
身の程知らずのバカ野郎ですが、そういう奴にしか真理の扉は開けません。
出来損ないには出来損ないなりの戦い方があるって銀の匙でも言ってました。 最後の最後まで、出来損ないなりに必死で食らいつきます。
どれだけ不恰好でも。
脚本演出 ころりこ
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- 2025秋公演「フールプルーフ」

