孤独の餃子

餃子が好きだ。
理由は分からないけど高校に入ってから無性に好きになった。

正直、食べる頻度はそんなに多く無い。中華屋に行っても好奇心が先行して知らないメニューを食べることを優先してしまう。

ただ、中華料理の中でどれが1番好きかと言われたら迷いなく餃子。餃子だけを腹一杯食べたい。欲望が尽きることがない。

ある休みの日。
猛烈に餃子が食べたくなり、しかし冷凍もチルドも近くに店もない。絶望の中、ここで気づいた。

自分で作れば良い。

その時から1人時間がある時、餃子を作り始めた。野菜が無い時、ひき肉が無い時、皮が無い時だってある。それらを乗り越える為に美味しく味を整える技術、肉を好みに挽く技術、皮を捏ねる技術を体得。次第に包む技術も洗練されていった。

みんなの為では無く自分の為だけの餃子。これを自らの手で捏る、挽く、混ぜる、包む、焼く、お腹いっぱい食べる。

自家製のタレを少しつけて少し大ぶりの餃子を口に運ぶ。パリパリモチモチの皮に歯を入れると肉汁が溢れ出し、粗く挽いた肉を噛むたび口の中が幸福で満たされる。

私だけでこっそりと作った最高の餃子を当然のように独り占め。19にして私は最高の娯楽を手に入れてしまったのだ。

これからの余生はこれを洗練させていくのみである、、、

第一話 終

さて、次回は1人七輪焼き肉編でお会いしましょう。1年のパレードでした。

1年目_照明 セパレートのかつ丼弁当

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です