駆け抜けた一本道のその先で
「小道具が作りたいです!」って言ってしろちゃんに入団した6年前の4月。
ありがたいことに、参加した9公演全てで小道具を担当させていただきました。
小道具を作る時に私が大切にしていたことは三つあって、一つは、できるだけ多くのものにエピソードをもたせること。
公演が終わればほとんどの小道具は壊されてしまいます。儚いものなんです、小道具って。
だからこそ、ただ作って出して壊して終わりじゃなくてちゃんと物語も作ってあげたい。劇中の裏設定でもいいし、製作途中のあれこれでもいい。小道具一つ一つにエピソードがあることで「そういえばあんな物あったね」って、ふとした時に思い出せたらいいなと。
二つめは、諦めないこと。
作ったものが改稿を経て全部没になったり、通しの直前に新しく小道具作ってって言われたり。
公演の1時間前まで小道具作り終わっていなかったこともあったし、本番中に小道具が真っ二つに割れたことも。
まあ、、、色々ありましたね。
でもその度に「なんとかするぞ!」ってひたすら手を動かして、乗り越えてきました。
出すと決めたものは絶対に諦めない。クオリティーも妥協しない。何としてでも出せる状態まで仕上げる。
もうここまで来ると、こだわりというより、「意地」ですね笑
そして最後に、これが一番大事。
楽しむこと、楽しませること。
例えば光ったり、動いたり、超リアルだったり…
そういうの作ってる時ってすっごくワクワクするんですよね。
で、その小道具を使う役者さんもテンション上がって、なんか楽しそうで。
もちろん見てるお客さんにもそれは伝わるだろうし、単純に「そこ動くんだ!」とか「光るんだ!」って見てるだけでも楽しいじゃないですか。
そんなワクワクとか楽しい!とかを大事にしたいし、なんならそれを引き出すのが小道具班の腕の見せどころだと思うのです。
これから先、小道具班になる人もワクワクする気持ちを大事にしながら作ってくれたらいいな。
小道具一筋で駆け抜けた6年間、楽しかったです♪あっという間すぎて、まだ実感ないくらい笑
ここから先はしろ小道具を離れて違う道を行くけれど、またいつか、どこかで会えたらいいね。
本当にありがとうございました!!
6年目・小道具
ペンギンのぺ
劇団しろちゃん2025冬公演『夢見鳥』
まだ、僕は何者かになれるだろうか。

【公演場所】
カタリナスタジオ
【チケット料金】
■アーカイブ配信 800円
*アーカイブ配信期間:3/1〜3/16(視聴期間は〜3/31)
https://teket.jp/2750/44973
配信チケットご購入/アーカイブ映像ご視聴には、「teket」の会員登録(無料)が必要となります。
【出演】
井澤陽菜
北川翔一
塩川悠太
宮前円香
山口真歩
渡辺康太
【脚本・演出】
脚本演出:小岩井廉介
演出助手:蜷川翔太
【スタッフ】
制作:瀬畑楓人
舞台:岡山颯馬
衣装:大渕里緒
小道具:室田青葉
音響:行木咲良
照明:佐藤那奈
情報宣伝:野々村有紗
宣伝美術:伊勢実織
舞台監督:大野隼門
油絵:大友日菜詩
【お問い合わせ / SNS等】
#ゆめみしろ
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【後援】
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