ヨンス君へ

こんにちは。今回脚本演出をさせて頂いております、2年目のたんぽぽです。

テーマは遥か彼方の人に伝えたいこと、ということで、高2の時に演じた役である、ヨンス君に伝えたいことを書こうと思います。

僕にとっては最後の、高校演劇の大会でしたね。シェアハウスのお話でした。ヨンス君が高校生活で最後に演じた役になりました。劇が終わった時、僕は上に行けることを確信していました。同時に、自分がこれまで演じてきた中で1番良い演技が出来たな、とも。幕が降りた瞬間は、上演された劇もヨンス君という役のことも、僕にとってこれまでで1番愛せるものであったことを覚えています。

そんな嬉しい感情はあっけなく裏切られてしまいましたね。大会は3位で上に行けず。
僕は演技賞を取れました。だけど終演後、お客さんに「あなたの役を見て傷ついた」と言われましたね。あの時に貰った賞状、家に帰ってクローゼットに突っ込んでからまだ一度も出してないんですよ。

僕はそれから1年半ぐらい演劇を辞めました。全部をあの劇の、ヨンス君という役のせいにして、逃げました。辞めていた期間はなんだかずっともやもやが晴れなくて、自分が何をしたいのかわからなくなっていました。

そしてまた、舞台に戻ってきてしまいました。

もうすぐ芝居の幕が上がります。またシェアハウスの話です。相変わらず僕は色んなことが下手くそで、人よりも出来ないことばかりだけど、あの時よりは、半歩ぐらいは成長できた気がします。

多分僕はヨンス君を演じた時のことを忘れないけど、ちょっとずつあなたから遠ざかって行けたらって思っています。

オチを見失っちゃった。ボイジャーによろしく、ぜひ見に来てください。

 

2年目　たかたんぽむぽむ

---

《公演情報》

劇団しろちゃん2024冬公演
「ボイジャーによろしく」

暮らしの中に消えていきそうな私たちをいつか誰かが、見つけてくれるだろうか。

 

○あらすじ

ボイジャー探査機の発見により異星間交流が始まった世界。
凛は母・楓花がかつて暮らしていたシェアハウス「ひかり荘」を訪れる。楓花はそこでの日々を小説として綴っていた……。

「私たち、ほんとに家族だったのかな。」

ロボットや異星人も住む地球のシェアハウスを舞台に、暮らしの中で消えゆく思いを描く。

■来場チケット↓
https://www.quartet-online.net/ticket/shironiyoroshiku
■配信チケット↓
https://teket.jp/2750/30581

【公演日時】
2/23(金) 19:00
2/24(土) 11:00 15:00 19:00
2/25(日) 12:00 16:00

【チケット料金】
□予約　1000円
□当日　1200円
□グループ割(3人以上) 1人800円

□アーカイブ配信　800円
※アーカイブ配信期間：3月4日(月)9：00から3月10日(日)23：59まで

配信チケットご購入/アーカイブ映像ご視聴には、「teket」の会員登録（無料）が必要となります

【公演場所】
カタリナスタジオ
札幌市北区北10条西2丁目18-1

■出演

大友日菜詩
岩岬那月
赤井煌人
山口真歩
間崎優太
神久保今梨
斎藤秀太郎
野々村有紗
北川翔一

脚本演出：梁知生
助演出：斎藤和寛

■お問い合わせ、SNS等
メール：shiro_chan95@hotmail.com
X(Twitter)：@shiro_hokudai #しろによろしく
Instagram：shiro_hokudai
HP：https://gekidanshirochan.com

お問い合わせはメール、またはX(Twitter)、InstagramのDMでも承っております。

後援　札幌市・札幌市教育委員会