卒団にあたって思うこと
僕がこだわっていることは、なるべく偏見無しに人と接することです。どんな人にもそこに至るまでの背景があるから、安易に決めつけたり思い込んだりするまい、と思っていました。でも、あまりできていなかったかもしれません。
しろちゃんに入って色んな人に出会いました。情熱的な人、現実的な人、真面目な人、ちょっとだらしない人、自己表現が溢れている人、おとなしい人、これほど様々なタイプの人間がごった煮になって一緒に活動する場所は初めてだったので、とても充実していました。でも反面、もともと人見知りなので、色んな価値観や思いにぶつかり面食らうことも多かったです。その度に自分をアップデートしていければよかったのですが、根気と努力が足りなかったかもしれません。
みんなが普段何を考えているのか、どのようなことを大切にしているのか、逆にどんなことに抵抗があるのか、なにが譲れなくて反発しているのか、何を考えて自分に接してくれているのか、などなど、色んなことにもっと思いを巡してみるべきだったと思います。
人を理解しようとする努力が欠けてると、その人を表面的にしかみることができず、結果としてその人に対する信頼感も薄くなってしまう気がします。そうなると、距離感も間違えてしまうのだと思います。臆病にならずもっとぶつかり合う経験が自分には必要でした。そのための土壌がしろちゃんにはあったし、演劇はそのための格好の手段だったんじゃないかという気がしています。
誰かと何かをするというのは、色々ハードルがあると思います。だから、あんまり人と関わらないでいたい、というスタンスも否定すべきじゃないのだと思います。僕もどっちかというと、人とうまくやれるほうじゃないです、多分。でも、時々やけどすることがあっても人と関わることは嫌いになれないし、一人はつまらなくて辛いと思います。そう思うようになったのはしろちゃんに入ったことが大きい気がするし、だからこそ色んな出会いに感謝しています。
卒団はするけど、またこんな環境に出会いたいなと思います。その時は、もっと人のことを分かりたいし、自分のことも知ってもらうために自己開示していきたいと思います。そうやって、出会えてよかったと思える関係を作り続けながら成長していきたいです。
ゆうしゃ
劇団しろちゃん2025冬公演『夢見鳥』
まだ、僕は何者かになれるだろうか。

【公演場所】
カタリナスタジオ
【チケット料金】
■アーカイブ配信 800円
*アーカイブ配信期間:3/1〜3/16(視聴期間は〜3/31)
https://teket.jp/2750/44973
配信チケットご購入/アーカイブ映像ご視聴には、「teket」の会員登録(無料)が必要となります。
【出演】
井澤陽菜
北川翔一
塩川悠太
宮前円香
山口真歩
渡辺康太
【脚本・演出】
脚本演出:小岩井廉介
演出助手:蜷川翔太
【スタッフ】
制作:瀬畑楓人
舞台:岡山颯馬
衣装:大渕里緒
小道具:室田青葉
音響:行木咲良
照明:佐藤那奈
情報宣伝:野々村有紗
宣伝美術:伊勢実織
舞台監督:大野隼門
油絵:大友日菜詩
【お問い合わせ / SNS等】
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