実家がジャカルタだとそれだけで話が盛り上がる。

実家がジャカルタだとそれだけで話が盛り上がる。

私の家族がジャカルタに引っ越してから半年。何一つとして変わり映えもせずに世界は回っている。少し慣れてきた札幌の街は涼しいどころかかなり寒い。毎日風邪気味で過ごしている。

先日、母親からジャカルタのお菓子が送られてきた。友達と一緒に食べようと、どんなに美味しいんだろうなと、意気揚々とサークルに持っていってみんなで食べた。

不味い。

賞味期限が切れているのではないか、いや賞味期限が切れているにしてもすこぶる不味い。例えるならばスポンジである。とても食材では形容できない。なんてものを送ってきたのだ。

ジャカルタの両親は50手前にして人生を謳歌しているように感じる。毎週のように旅行に行き、華々しい衣装に身を包み、観光名所に赴いている。そして、嬉々としてLINEでその様子を送ってくる。ちょっと前に部下の結婚式に行ってきたという連絡が来たが、私はなんて返信をすればよかったのだろう。その時私は授業中なのである。あぁなんと羨ましいことか。

2年前には、私が北海道にいることも、家族がジャカルタにいることも、その全てが考えつくことではなかった。そう考えてみるとやはり人生は何が起こるかわからないのである。

私は将来どこで過ごしているのだろうか。最近オーロラがずっと見たい。北海道で見えるかもなどと話題にはなるがいまだに縁がない。オーロラが見える国にでも移住してみようか。フィンランドとかに行けば見えるかな。きっと札幌よりも数倍風邪引くんだろうな。美味しいお菓子があるといいな。今度は親に自慢してやりたいな。

小道具　2年目　油淋鶏

 

2024秋公演『エイトビット・アネクドート』

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海底には、あらゆる物が眠っている。希望さえも錆びついている。
その海を潜水艦K-256は進む。世界の行く末を16基載せて。
どんな荒波も時代のうねりも海中には届かない。

フネは積荷をどこに送り出すのだろうか。浮かび上がる過去。すべてが姿を見せ始める。

劇団しろちゃん史上、最もディープでダークでブライテスト！ノヴォタクティカルコメディが始動する。

■ アーカイブ配信期間

10/7(月)9:00~10/13(日)23:59

■ チケット料金

□アーカイブ配信　800円

＊配信チケットご購入 / 映像ご視聴には「teket」の会員登録（無料）が必要となります。

【出演📘 】

岡部泰征/渋川凜太郎/蜷川翔太/中西由梨音/及川優奈/山口諒士/井澤陽菜/占部心雪

【脚本・演出✏️】

脚本演出 : 岩本匠平

演出助手 : 宮前円香

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【後援】

札幌市・札幌市教育委員会