観た直後にお題が来たから…

はじめまして、一年目の有栖と申します。

今回のテーマは「相思相愛」……真っ先に思い付いたのは、aikoの新曲『相思相愛』！

ということで、劇場版『名探偵コナン 100万ドルの五稜星（みちしるべ）』の話をします。

 

私は2014年の『異次元の狙撃手』あたりから毎年映画館に行っており、過去作もほぼ全て配信で観ています。原作はそれほどでもないのですが、劇場版に関してはファンと言って差し支えないでしょう。

コナン映画のすごいところは、複数のテーマを並行して推し進め、しかもそれを完遂するところです。ぶっちゃけると私は、終盤の常軌を逸した大爆発に刺激を求めている節がありますが、原作要素(組織のボスの正体とか、今回だと平次と和葉の関係とか)を求めて観ても、あるいはコナンに全く興味なく映画本編のシナリオだけを追ったとしても、どんな観客も満足できるのが本当にすごいんですよ。現代の年1劇場作品の頂点と言えましょう。

 

さて、それを踏まえて本作とその主題歌の素晴らしさについて語ろうと思います。

『100万ドルの五稜星』のキーパーソンの一人は服部平次です。両片思いの幼馴染である和葉との関係が進展するか、しないか――なんてストーリーの最後で流れるのがこの曲、『相思相愛』。【あたしはあなたにはなれない】、歌い出しで痺れます。「真の恋愛は尊敬というものなしには成立しない」とか言うように、別の人間だから好きになれるんだと。まずラブソングとしてキラーリリックです。新一や平次は危険な事件に首を突っ込みまくるけど、蘭や和葉は心配しかできない。それでも彼女たちにしかできない、彼らにはどうしてもできないことがある。劇場版コナン定番の挿入歌『キミがいれば』の文脈を受け継いでいるようにも感じます(こっちもとても良いので、調べてみてください……)。

 

それだけではありません。本作のキーパーソンにはもう一人、怪盗キッドがいます。『まじっく怪斗』で描かれますが、キッドは父の遺志を継いで怪盗になったんです。けれど、何も語らず消えてしまった父には決して追いつけない――これがもう一つの【あたしはあなたにはなれない】なのです。示し合わせるように、劇中では他の親子キャラクターも多く登場します……。キッドはキッドで両片思いの幼馴染がいるわけですが、恋愛に留まらず、いわば親子愛をもう一つのテーマとして打ち立てている。コナン映画の層の厚みが表れてて嬉しいですね。

 

一曲のラブソングとして完成されながらも、今作のテーマとなる恋愛と親子愛の二つを、『相思相愛』と表現する完璧な主題歌……劇場で聞いた時は思わずため息が出ました。

他にも良いシーンたくさんあって書ききれないほど面白かったんです。まだやってると思うので、皆さんも観た方がいいですよ！！

※【】内、aiko『相思相愛』からの引用です。

1年目　有栖

《公演情報》

劇団しろちゃん2024学祭公演
「TWO OF US!!」

運命は動き出している！！ 

【チケットのご予約はこちらから】
■来場チケット
https://ticket.corich.jp/apply/317687/

■配信チケット
https://teket.jp/2750/34577

◎団員からの宣伝の場合
ネット予約の来場チケットは備考欄に、配信チケットはチケット購入時のアンケートに団員の名前をご記入ください。

【公演日時】
6/8  11:00 15:00 19:00
6/9  11:00

【チケット料金】
■来場（予約・当日）500円
■アーカイブ配信　400円
※アーカイブ配信期間：6/14(金)12:00～6/23(日)23:59まで

配信チケットご購入/アーカイブ映像ご視聴には、「teket」の会員登録(無料)が必要となります

【公演場所】
北海道大学  構内  北17条西8丁目
高等教育推進機構   1F  Sky HALL（大講堂）

■出演

北川翔一
蜷川翔太
斎藤秀太郎
宮前円香
片山侑樹
近納生吹
山口真歩

脚本演出 : 赤井煌人
助演出 : 塩川悠太

【お問い合わせ、SNS等】
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【後援】
札幌市・札幌市教育委員会