変えるとしたら

基本的には何かを変えたくて、傷を負わないように、失敗しないように、後悔をなくすために、過去の自分に何かを伝えようとするのかなと思います。私は一生消えない心の傷も、大失敗も、悔やんでいることもたくさんあるけれど全部ひっくるめた上で今の自分だと思っているので、変えようとは思いません。最も傷も失敗も後悔も美化する気はありません。

「傷ついていい人なんていないんだよ」

これは朝ドラ「おかえりモネ」で登場したセリフです。傷があるからこそ見えるものや共感できるものがあります。傷にはドラマがあります。だからこそ、アイデンティティとして自分に傷がないことをコンプレックスに感じ、震災の傷を負った主人公を羨んでしまった同僚のキャラクターに対して向けられた言葉です。
このキャラクターの気持ちすごくよくわかるんですよね、放送された当時まだ私は高校生でアイデンティティに翻弄される時期でしたから。でも同時に思うんです。

「傷ついたことのない人はいない」と。

放送された時点で私も胆振日高東部地震を経験してそれ以降地震の恐ろしさが染み付いているし、傷を負っていることを忘れている、つまり思い出さないようにしているぐらいおっきな傷もあります。時々思い出しては痛くて苦しいです。こんな傷跡いらないよ。誰も苦しむ必要ないよ。こんなのほほんとして守られながら自由に生きてきた私でも痛いのだからきっとみんな痛いところがあるはずなんです。そしてやっぱり傷ついていい人なんていないんです。傷つけていい人なんていないんです。

私のふとした、言葉行動。私は傷ついてなくても、覚えてなくても、後悔も反省もしてなくても。それが誰かを傷つけたことがあると思います。残念ながら。だから過去の自分に伝えるのなら「傷つけていい人なんていないよ、気をつけて」って。今の自分を構成する要素を変えたいとは思いません、でも不用意に誰かが傷つくことを減らせればいいのにと思ったりします。

そんなわけでした。せっかく演劇サークルですから私の傷はいずれ表現できたらなと考えてます。知ってもらうことで、同じ傷を負う人を減らせたらいいなって。でもまあ無理はせず。

2年目_役者 おじゃふ

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