本
こんにちは! しろちゃん一年目の青と影とパンタシアです。名前が長いですね。普段は略して「あおとかげ」と呼ばれています。ちなみに、略すとアクセントが変わります。「青蜥蜴」だと思って発音していただけるといいかと思います。
挨拶が長くなってしまいましたね。そろそろ本題に入るとしましょう。
さて、今回のお題は「大切にしているもの」だそうです。私が大切にしているもの。思い当たるものは色々とありますが、ここで話題にしやすいものを選ぶとするなら、「本」でしょうか。
皆さんは「本」と言われたら何を思い浮かべますか? 小説、新書、学術書、あるいは教科書なんかが頭に浮かぶ人もいるんじゃないでしょうか。公に出版されているもののほかにも、日本では同人誌を作る文化も発達していますよね。
ここでいう「本」とは、これらすべてを指します。私が大切にしているのは「本の形をしたもの」と言ってもいいでしょう。漫画や雑誌も含みます。たまに雑貨屋で見る、中が白紙の本とか、本の形の小物入れとか、そういうものも大好きです。
私の人生は本との出会いで彩られていました。ここからは、私の人生を変えた本を何冊かご紹介します。
「なぜ、めい王星は惑星じゃないの?」 布施哲治著 くもん出版
一冊目はこちら。読んだのは小学校三年生(四年生だったかも)の頃。小学校の図書室に置いてありました。天文学の基礎的な内容を子どもにもわかりやすいように説明したあと、惑星が発見されていった経緯や冥王星が惑星から外されるまでの流れ、その時定められた「惑星の条件」を解説しています。この本には恐らく高校生でも習わないような話が載っていますが、予備知識をほとんど持たなかった当時の私でも十分理解できるよう、丁寧に書かれています。「科学っておもしろい!」と思うようになる、きっかけとなった一冊です。
「そして五人がいなくなる」 はやみねかおる著 講談社
こちらは知っている人も多いのではないでしょうか。「夢水清志郎の事件ノート」シリーズの一作目です。タイトルの通り、五人の人間が「伯爵」と名乗る人物の手によって、次々と煙のように姿を消していき、名探偵の夢水清志郎がその謎に挑みます。私が生まれて初めて読んだ推理小説です。この本を初めて読んだ小学校六年生のときから、私はミステリーが大好きになりました。
「面白くて眠れなくなる遺伝子」 竹内薫・丸山篤著 PHPエディターズ・グループ
こちらは中学生になってから読んだ本です。この本には多大なる恩義があります。この本を読んでいたおかげで、私は高校までの生物の一部をかなり先取りして勉強することができました。もしこれを読んでいなかったら、今の大学に合格していたかわかりません。DNA鑑定から遺伝の仕組みまで、遺伝子に関わることをかなり幅広く紹介しています。個人的には、三毛猫のオスが(ほとんど)いない理由についての説明が一番面白かったです。
「体育館の殺人」 青崎有吾著 東京創元社
こちらも中学生で初めて読んだ本で、タイトルからわかる通り推理小説です。表紙に描かれていた女の子が可愛くて購入したのですが、中身も当たりでした。ネタバレになってしまうので多くは語れませんが、体育館のステージの上で密室殺人が起こります。探偵役、裏染天馬の緻密で論理的な推理は思わず息を呑むほどです。今まで読んだ中で、一番面白いと思った小説の内の一つです。ちなみに、青と影とパンタシアの青は、この本の著者である青崎先生から青という字を頂いてつけたものです。
「文豪ストレイドッグス」 原作:朝霧カフカ 作画:春河35 KADOKAWA
最後に紹介するのはこちら。高校生のときに初めて読んだもので、これだけ漫画です。文豪の名前を冠したキャラクターたちが、異能力を用いて戦う、というような内容です。ジャンルは何になるんでしょうか……ファンタジーかもしれないし、SFかもしれないし、あるいは純文学なのかもしれません。読めばわかります。全人類に読んでほしい作品です。娯楽作品としてシンプルに面白いですし、「どう生きるべきか」といったような文学的な、あるいは社会的なメッセージ性の強い作品でもあります。昨今の情勢などを思い浮かべながら読むと、色々と気づかされることも多いです。尤も、最近は推しの安否が気になって情緒が不安定なので、あんまりそういう読み方はできていませんが……。
高校時代に文芸同好会に所属していたのですが、私が書いていた小説はかなり文ストの影響を受けています。
上記五作品が私の人生に大きな影響を与えた本たちです。興味の出た方はぜひ読んでみてください。
長々と書いてきましたが、最後まで読んでくださりありがとうございます。本には、本にしかない魅力がある、と私は思っています。この文章を読んで、皆さんが読書をしようと思うきっかけになれたら嬉しいですし、私自身も最近では、特にスマホを手に入れてからは本を読む時間が減ってしまっていたので(YouTubeってものすごい勢いで時間が溶けていきますよね)、自分の時間の使い方を見直して、たくさんいろいろな本を読んでいきたいと思っています。
それでは、今回はこの辺で。学祭公演「mythtaker」へのお越しをお待ちしております。