実家で過ごす夜
私の実家は、やや古い、どこにでもあるような一戸建てでした。
1階に居間や私の部屋があり、2階は洗濯物干し場や物置になっていましたので、私はふだん2階に行くことはほぼありませんでした。
夜になり、家族皆で居間にいると、時々2階から、きし、きし、と誰かが歩いているような音がすることがあります。そうすると母は、ああまた誰かいるねと笑って言うのです。冗談のつもりだったでしょうが、小さかった私は気味が悪くて2階には行かないようにしていました。
ある日の夜、母が晩ご飯を作っている途中に、2階に洗濯物をおいていてしまったから取ってきてと私に言いました。嫌だったのですが、母は火を使っているので動けず、父はまだ帰ってきていません。仕方なく廊下と階段の電気を付け、二階に上がりました。
2階に上っておそるおそる部屋の電気を付けると、洗濯物は入り口のすぐ傍にあったので素早く取って電気を消し、来た階段を降りようとしました。
すると、今入っていた部屋の奥から、たたた、と、こっちに向かって何かが駆けてくるような足音がします。私は驚いて、階段をあわあわと駆け下りました。実家の階段はそこそこ急なので、私はまあまあの怪我をしました。痛かったです。
それから何年もたって私は北海道の大学に進学し、実家には年に数回帰るのみなりましたが、最近も帰省して、夜になると、2階からきし、きし、と誰かの足音がします。
夜って怖いですね。
2年目・情報宣伝担当 ギャンブラー
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劇団しろちゃん2020年冬公演
『夢十一夜』
私が百年を捧げようと思った人なんだよ。
「もう死にます」と言う。
到底死にそうには見えないのだけれど、
「もう死にます」と言うのだ。
さらに続けて
「また逢いに来ますから」と言う。
私が目を向けた時、そうして彼女は・・・。
これは二人の別れと再会のお話?
-現実のやるせなさか昨日までの幸せか。
私に語り始めたのです。
夏目漱石の夢十夜。これは、あったかもしれない第十一夜
◆日時
2020年2月
21日(金) 14:00・19:00
22日(土)☆14:00・19:00
23日(日) 12:00・16:00
(開場は開演の30分前)
◇料金
前売り1000円
当日 1200円
☆2月22日14時の回はゾロ目割で200円引き!
◆場所
演劇専用小劇場BLOCH
札幌市中央区北3条東5丁目5岩佐ビル1F
◇脚本演出
林 蒼真
◆出演
出村和己
麻生真由
西園寺美和
谷内夏輝
今藤夕希
スバル
山田有季乃
◇各種SNS
Twitter:@shiro_hokudai
Instagram:@shiro_hokudai
HP: https://gekidanshirochan.com
◆お問い合わせ
電話 :09043017408 (制作)
メール:shiro_chan95@hotmail.com
◇ご予約
https://ticket.corich.jp/apply/104908/
☆早期予約特典
1月28日までにご予約いただいた方には
『劇団しろちゃん公式トートバッグ』をプレゼント!
#しろゆめ
後援:札幌市・札幌市教育委員会