秋公演から一夜明けて……

どうも、カトウ役の一條です。

劇団しろちゃん秋公演「看板少女」から一夜明け、まだ終わったことに実感もわかないまま、実は今日も稽古があるんじゃないかという錯覚にとらわれているところです。

昨日一昨日と公演を見に来てくださったお客様、本当にありがとうございました。

稽古をしている期間中はかなり忙しい日々が続き、もう次の公演は役者はやめよう、早く息抜きがしたい、という思うほどでした。
が、本番を迎えて舞台に立ち皆さんの前で演技をした後になった今、もう一度あの舞台に立ちたい!という思いでいっぱいです。

10月6日、7日に向けて秋公演が始まったころはまだ8月、まだ季節は夏でした。そこから約2ヶ月間は本当にあっという間でした。
そのあっという間だった2ヶ月間、常に悩みや葛藤との戦いでした。

この「カトウ」という役を頂いたとき、僕のオーディションを受けた役ではなかったのでとても驚いたのを昨日のことのように覚えています。嫌とか落胆したとかではなく、純粋に驚きました。
それでも、演出の大槻さんに「ハマリ役だ」と言われたのは割りと普通にうれしかったです。

カトウ役として公演をやっていくと決まった序盤の稽古では、初役者という事もあり、とりあえずがむしゃらにカトウと向き合おうと思い、キャラシートを書いたり周りとの関係を洗い出したりして……と、要領悪くトライアンドエラーを繰り返しながらやっていました。その上で台詞も覚えなければならないので、暗記力の無い僕にはとてもツライ作業が続いた時期でした。

ようやく台詞を覚えたと思ったら今度はシーン練習では口を開けば「声を大きくしろ」「クセを直せ」など役者の基礎の基礎しかダメ出しをもらえないという状況。あの頃はまだ「看板少女」の演出をつけるなんて夢のまた夢でした。

そこからようやく全部通して練習できるまでになり、ベースとなる演技ができるようになった頃にはもう9月でした。
9月8日にあった通し練習でなんとか必要最低限の演技ができるようになり、このままの調子で行けば大丈夫。と言われようやく道が見えてきた気がしました。

ですが、そんな中でもカトウという役はどんな役なのか、普段どんなことを思い、他の役についてはどういう関係でありそれぞれに対し何を思っているのかといった事で常に迷いながらの練習でした。

今振り返ってみて、この頃一番ダメだったのは、自分ひとりでそういったことを考えてたことでした。
ベテランの役者のように、自分の演技プランをシーン練習に持ってきて実際に演じながら共演者とすり合わせていく事ができるならともかく、初役者の自分にそんなことができるはずも無く、事前に共演者と上記のような事を話し合い相談した上でシーン練習に臨むべきだったと反省しています。

さらに同時期に、スタッフだけでの演出プランや舞台デザインについて(内容は詳しくは知らないので間違ってるかもしれませんが)の話し合いが行われ、そこで出た結論と役者の演じる演技プランが段々とずれていき、食い違いが生じてしまうというハプニングも起こり、その時期は精神的にも肉体的にもとても疲れていく日々が続き、その頃のシーン練習では「面白くない」「ねむい」など言われながらもどうしていいか分からず心が折れそうになった事もありました。

朝、布団から出るとき何度「このまま練習サボって寝ていようか」と思ったか分かりません。

そんな事がありつつも、「こんなところで悩んでてもしかたないだろ」と思い、なんとか練習をがむしゃらに続けていき、終盤になり結構よくなったんじゃない?と言われたときは心がほっとしたのを覚えてます。

……それが驕りに繋がったのかもしれません。
秋公演まであと4日という時期になって行った通し練習。ダメ出しでの開口一番は「こんなのお客さんにお金返すレベルだぞ」

本当に焦りました。そしてとても悔しかった。

そこからの残り時間はそれまでと意識が変わりました。最初からその心持で練習に臨んでいればそんな事にはならなかったな、と今振り返っても後の祭りです。

そんなこんなで迎えた本番。
公演が終わった後、誰かに言われた一言は「みんな小屋入りしてから本気出すんだもんw」でした。

公演本番は、緊張しながらもとても楽しく演技できました。
見苦しい演技や拙い表現ばかりだったとは思いますが、僕自身は本当に楽しくて、この時間がずっと続いてほしいと思いました。

公演を振り返ってみて「悔いは無い!」とはとても言えません。それどころか悔いだらけでした。

でも、僕はどんなに素晴らしい演技をしても必ず悔いは残るんだと思います。
だからこそもう一度舞台に上がって芝居をしたいと思うんだろうと思います。
悔いのない芝居ができたときが役者の終着点じゃないかと思います。

そういった意味でも役者という職業には人を魅せる力があるんだな、と思います。

もっと言うと、演出の大槻さんの書いたこの脚本の良さを引き出すのにもっといい演技のしかたがあったんじゃないかと後悔するばかりです。

ですが、カーテンコールを受けてなんとも言いがたい気持ちを味わったとき、この公演で役者ができて自分は幸せだと思いました。
お客様の拍手を聞いて泣きそうになりました。

秋公演に参加した劇団しろちゃんの皆さん、本当にお疲れ様でした。
秋公演「看板少女」を観に来てくださったお客様、本当にありがとうございました。

長々と駄文失礼しました。

一條 博昭

秋公演から一夜明けて……” に対して2件のコメントがあります。

  1. あきひと より:

    SECRET: 0
    PASS: bd6220511a855a9ff9f510fafbd95f99
    昨日、看板少女を、みたものです、まずは役者さんの、生の声をきけてうれしいです。それから、初の役者お疲れ様でした、私は何回か観劇したことあるけど、加藤は(役名すごいよく感じました。もちろん皆さんよかったのですが、マナカのサポートというか、脇役なんですけど、いいオーラてきなものをこんじました、)は、私は素人て何か偉そうにいってすいませんが、これからも応援します、がんばってください。これから、たまにコメントは書きにきます。

  2. あきひと より:

    SECRET: 0
    PASS: bd6220511a855a9ff9f510fafbd95f99
    他の役者さんの今回の劇のお話もききたいです。わがままですいません。ただの要望なのでですが出きればお願いしたいです(^^)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。